ひっきりなしにかかってくる業務連絡の電話に何度も中断されながらも、お見合いは続きます。

会話は終始、カズシさんのリードで進み、主に彼が話し、私が聞き役になるかたちで進んでいたと思います。

少しお酒も入り、カズシさんは気分良さそうでした。

その内、会話の流れで、カズシさんに「どこに住んでいるの?」と聞かれました。

私は、お会いしたばかりの男性に住んでいる場所を知られることに少し抵抗がありました.

ですが、カズシさん自身もお住まいの最寄り駅を教えてくださったこともあり、つられて、最寄り駅を教えてしまいました。


すると、カズシさんがこう仰ったのです。

「〇〇駅?! それなら、XXX(株)という会社があるのを知っている? 
今、ちょうどその会社に営業をかけているところなんですよ。」


私は、驚きの表情を隠すのに必死でした。

なぜなら、XXX(株)は、私の住むマンションの真向かいの会社だったからです。

「いやー、あそこの社長がしぶとくてね。
あとちょっと、というところで、毎回、話をそらして、なかなか契約書にサインをしないんですよ!
でも、絶対にとってみせますよ!
あの社長~! 首根っこ捕まえて、喰ってやる!
こうして、こうして、こうしてやる!」


そういうと、カズシさんは、手で、見えない社長の首根っこを、ガッとつかまえて、抑え込み、ガツガツと食いちぎる仕草をしてみせたのです。

まさに、肉食系!

肉食営業マンです!



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